記事内に商品PRを含むことがあります

【名作】本格ミステリ小説”厳選”5作品!読みやすい&面白いのはコレ!【ライト層もおすすめです】

ミステリ

ミステリ小説、何を読むか迷ってますか?

どうせ読むなら、絶対外さない名作を読みたいですよね

そういった方に、今まで筆者が読んだミステリ小説の中で本当に面白いと思った、おすすめの本格ミステリ小説をご紹介したいと思います

多すぎても選ぶのが大変だと思い、かなり真剣に5作品厳選しました。気になったものがあればぜひ読んでもらいたいです。面白さは保証します!

今回は

・ミステリに興味持ったけど、数が多すぎてどれを読めばいいか分からない

・ミステリをほぼ読んだことのないから、最後まで読めるか不安

・ミステリで、一度は読んでおけって作品が知りたい

といった方たちに読んでいただけたらと思います

前書き長くてもアレなので、本編へどうぞ

ミステリ小説の名作”厳選”5作品はコレ!

厳選した結果、ラインナップは以下になりました

1.十角館の殺人(綾辻行人)

2.そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

3.屍人荘の殺人(今村昌弘)

4.medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)

5.方舟(夕木春央)

ランキング順ではないので、順番による優劣はありません

気になったものがあればぜひ読んで頂きたいです

また、ひとことで本の魅力を引き立てる帯コピーも大好きなので、あらすじと併せてご紹介していきます

←帯は大事に取っておく派

1.十角館の殺人(綾辻行人)

あらすじ

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
(引用:本書裏表紙より抜粋)

帯コピーは、

”たった一行”が世界を変える

読んでみた感想

「おすすめのミステリ小説は?」で必ずと言っていいほど名前が挙がる作品で、筆者が一番最初に読んだミステリだったりします

十角形の館が建つ角島つのじまという孤島で、登場人物が次々と殺害されていくクローズドサークルミステリです

クローズドサークルは、

何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品

を指します(クローズド・サークル – Wikipedia

クローズドサークルってこんなに面白いのか…!と思わせてくれた一冊で、今回の記事でご紹介してる作品がほぼクローズドサークル物なのも、これが理由です

叙述トリックが精巧すぎて、”あの一行”が出てくるまで、犯人がまったく分かりませんでした。ページをめくったら、たった一行だけ書かれたページがあるのですが、そこで一気に

世界が変わります

これが本格ミステリ…と一人で感動していた記憶があります

これが…”本格”ミステリ…!

本格ミステリだけど、初めてでも読みやすい一冊だと思います

出版年月:1987年9月(新装改訂版は2007年10月)

十角館の殺人 <新装改訂版> [綾辻 行人]

 

2.そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

あらすじ

それぞれ見も知らぬ、さまざまの職業、年齢、経歴の十人の男女が、U・N・オーエンと名乗る一人の男からの招待状を手に、デヴァン州沖にあるインディアン島へとむかっていた。不気味な、岩だらけの島だった。
やがて一行は豪奢な大邸宅へとついたが、肝心の招待主は姿を見せず、そのかわりに見事な食卓が待っていた。不審に思いながらも十人が食卓についたとき、どこからともなく十人の客たちの過去の犯罪を告発していく不気味な声が響いてきた。そして古い童謡の通りに、一人、また一人と……ミステリの女王アガサ・クリスティーの最高傑作!
(引用:本書裏表紙より抜粋

帯コピーは、

一億部突破。これが歴史上最も売れたミステリ小説。

読んだ感想

誰もが一度は聞いたことがあるタイトルだと思いますが、最も売れたミステリ小説とあれば納得ですね

インディアン島という孤島を舞台に、登場人物が古い童謡の通りに殺害されていくクローズドサークルミステリです

物語の完成度がめちゃめちゃ高く、以降さまざまなミステリ作家からオマージュされるほどです。先に挙げた十角館の殺人と共通点が多いのもこれが理由です

「法では裁かれない罪を犯した」とされる10人が犯人が一切分からないまま殺害されていく様子に、後半は読む手が止まらなかったです

自力では犯人がまっっったく分かりませんでした

海外のミステリを読みたいと思ったら、まずは本書を読めばマチガイない

出版年月:1955年6月(本国イギリスでは1939年11月)

そして誰もいなくなった [アガサ・クリスティー]

 

3.屍人荘の殺人(今村昌弘)

あらすじ

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態、、、、、、、、、、に遭遇し紫湛荘に立て籠もり余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!
(引用:本書カバーより抜粋)

帯コピーは、

たった一時間半で世界は一変した。

読んだ感想

ほかの作品とは少し毛色が異なり、本格ミステリとホラーが融合した作品です(屍人荘しじんそうと読みます)

この特殊設定を活かし、
合宿先で「想像しえなかった事態」を引き起こす→クローズドサークルを完成させる
の流れがとてもスリリングで、ハラハラドキドキしました

また、本書で初めて次の言葉を知りました
・フーダニット(誰が犯行を行ったか)
・ハウダニット(どうやって犯行を行ったか)
・ホワイダニット(なぜその犯行を行ったか)

本書の登場人物である剣崎比留子はホワイダニットなぜその犯行を行ったかを重視していて、フーダニット誰が犯行を行ったかを推理することが多い本格ミステリとは、また違った角度から推理していく様子が新鮮で非常に面白かったです

これがデビュー作なのも恐ろしい

特殊設定&ホワイダニットと、今までに無いような作品にも関わらずとても読みやすく、ライトな層にもおすすめできる一作です

出版年月:2017年10月

屍人荘の殺人 [今村昌弘]

 

4.medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)

あらすじ

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。
一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
(引用:本書カバーより抜粋)

帯コピーは、

すべてが、伏線。

読んだ感想

表紙のやたら綺麗な女性と、「霊媒探偵」の怪しさMAXなタイトルに非常に興味をそそられ、それに加え帯コピーの

『すべてが、伏線。』

これが気になり過ぎて即購入した本です

読んでみて、目が飛び出るくらい衝撃を受けた作品でした。終盤に向けての展開もさることながら、残り60ページ辺りから、さらにもうひと展開が起こります

むしろここからが本題であり、これまでの事件の推理・ 霊媒探偵・タイトル・表紙デザインの至るところが、すべてが、伏線だったと気づかされました

帯でハードルを上げまくったところをさらに跳び越えてくる、著者の本気が伺えた一作でした。1冊に対する熱量がやばい

あまり話すとすぐネタバレになってしまうので、これ以上書けないのが残念…。特にお気に入りな作品です

記憶を消して、もう一回読みたい

執筆時(2023/05/28)時点では文庫本が発売され、ドラマの放送もされました。それだけ読者にインパクトを与えた一冊です

出版年月:2019年9月

medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼) 文庫本

 

5.方舟(夕木春央)

あらすじ

友人と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。生贄には、その犯人がなるべきだ。――犯人以外の全員が、そう思った。
(引用:本書帯より抜粋)

帯コピーは、

9人のうち、死んでもいいのは、救われるのは誰か?

読んだ感想

Twitterを眺めてた時にたまたま見かけ、コメントの「極限のトロッコ問題」が頭から離れず、急いで書店に購入しにいった本です

トロッコ問題は単純化すれば、

5人を助けるために他の1人を殺してもよいか

というものです(トロッコ問題 – Wikipedia

地下建築を舞台としたクローズドサークルミステリで、「え、この状況で?!」というタイミングで殺人が起こります。殺害理由が不明なんです

ホワイダニットなぜその犯行を行ったかの魅せ方がとても上手くて、犯人はめちゃめちゃ切れ者でありながらも大胆な犯行も行うので、常にドキドキしながら読めました

また、作中では「トロッコ問題」がずっと続いているので、犯人が判明していく過程、その後の展開に心臓がギュッってなりました

読み終えた後の余韻がホントにやばかったです

ホントやばかった…!(語彙力)

内容は濃いのに話のテンポも良くて、特にお気に入りな作品です(2回目)

出版年月:2022年9月

方舟 [夕木 春央]

 

さいごに

どうしても…どうしても迷って決まらない!といった方は、ぜひ下記の2作品を読んでもらいたいです

・medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)

・方舟(夕木春央)

ランキングでは無いので作品の優劣はありませんが、個人的に特にお気に入りな作品なので、プッシュしちゃいます

読んだ後の余韻がすごい…!

読んで損はさせません

 

しんしょライフ

タイトルとURLをコピーしました